鹿島神宮
2010/05/03





東方緋想天より、比那名居天子の要石関連、というわけで要石のある鹿島神宮へ行ってまいりました。


 



要石とは、各地に祀られている地震を鎮めていると言われている石。
みましの石、座禅石とも言われている。

時代や地域によって異なるがかつては地震の根源が龍であるとも考えられていて、
鹿島神宮などにおいては要石は龍を鎮める武甕槌神の石剣とされていた。
江戸時代になると大地に潜った大鯰が地震を起こすという話が流布し要石は大鯰を鎮める巨岩であると言われるようになったとか。





また、比那名居の『名居』とは地震の古語。
元は「なゐふる」だったが省略された。
「な(土地)」と「ゐ(居)」を合わせた「なゐ」は大地を表す古語で「ふる」は読んでの通り振動する、震えるという意味。


島根県出雲市の比那神社にも要石が祀られている。























 



 




鹿島神宮の主祭神は武甕槌大神。

国譲り神話で大活躍する剣の神、そんでもって雷神。

剣の刃の先っちょに座って宣戦布告したり、
諏訪大社の建御名方の腕をもぎ取ったり、とにかく武に秀でた神様。






諏訪にも七不思議あったなぁ

お、要石書いてある










君が代の歌詞にもある『さざれ石』



この歌の「君が代」って天皇家のことを歌った歌じゃないのはまた別の話。
色々調べると「千代に八千代に」の意味とかタタラ関係だったり、という説があするから面白いんだけども





 






鹿園。

『古事記』の国譲り神話にて、
建御雷神を呼びに行く使いに立った天迦久神(あめのかくのかみ)は
鹿(か)の神ともいわれ、ゆえに鹿が建御雷神の神使となったとか。

奈良の春日大社(こちらも祭神は武甕槌)の鹿に比べると飼われている感がハンパない




 
こちらに興味深々の鹿がかわいかった!!






要石に向かって歩く森林道の交差点に武甕槌のナマズ退治石碑が。









伝承では、地震を起こす大鯰(または龍)を武甕槌が石の剣で頭を押さえつけ刺し殺した、とか。
宝物館で鯰退治絵を見れたんですがどれも興味深い絵でした。






また、宝物館には二代目の『布都御魂剣』(ふつのみたまのつるぎ)と呼ばれる、
刀身225cmの巨大な直刀「黒漆平文大刀拵」を観ることができる。
平安期の作品で国宝に指定されている。写真撮影禁止だったのですが一見の価値あり。

実際の長さと重さを再現した剣の形のレプリカ鉄塊を触ったんですが重くて持ち上げられない;;












森林道の一番奥に要石が。





これが要石。
地面に露出している部分はほんの数十センチ。



徳川光圀が部下と共に七日七晩掘り続けても底が見えてこなかったとか。





ちなみに記紀には武甕槌のナマズ退治の話などはなく、後の世の付与である。
武甕槌が剣の神であるため、要石を剣に例えられ、武甕槌の大鯰退治の話となっていたのだろう。



 










奥宮。鹿島大神の荒御魂を祀る。
社殿は慶長十年(1605)に徳川家康公奉納の本殿を、元和五年(1619)の徳川秀忠公造営時に移築したもの。





















御手洗の横の茶店でひとやすみ。
朝の10時頃だったけどけっこう参拝客が多く、けれども騒がしくもなくいい雰囲気の場所だった。

みたらし団子がボリュームたっぷりですごく美味しかった。



やはり外の土地にきたら、その土地のお酒を飲んで土地の神と心が一体にならないとね。温泉もあるとなお良いのだけど。







 








ところで天子、あまり関係ないなぁ
どっちかっていうとこの娘は神道系じゃなくて仏教系のキャラだし

地震と剣、要石というキーワードは武甕槌を彷彿とさせますが
実際に武甕槌モチーフのキャラを出してしまうと神奈子と関係があったほうが面白そうですが、今後出てきたりすんのかなぁ







どしーん





■鹿島神宮

所在地:茨城県鹿嶋市宮中2306-1

アクセス:JR鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 鹿島神宮駅から徒歩10分。




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