信貴山 後編



 
いや、天気も暑くもなく寒くもなく、標高400メートル程度、とか思ってたけどなめてました。
けっこう山登り大変。


登った難易度的には  信貴山<鞍馬山<大江山  だけども 

まぁ、体力ない人にはきついよねという話





 
竜神と鉢にどういう関係があるのだろう。




頂上の空鉢護法堂にはとぐろを巻いた蛇の形の石鉢が祀られていた。

蛇はカガシ、カガ、  鏡餅は「カガ」に見せた餅だからとぐろを巻いた蛇の形・・・・・・・
そして鏡餅はUFOの形・・・・とか変なインスピレーションはわくけど。どうなんだろう


  


命蓮上人が竜王の教えを蒙り、
信貴山縁起絵巻(飛倉の巻)の如く、空鉢を飛ばして倉を飛び返らせ、驚き嘆く長者に慈悲の心を諭して福徳を授けたという出来事に由来するらしい。


ってことはこの護法堂が飛倉のモチーフなのかなー
周りがせまくて空鉢護法堂の全体像が写真に収められなかった・・・・





*・*・*






ここで一応 「信貴山縁起絵巻」も含めた朝護孫子寺について説明。



「信貴山縁起絵巻」とは、「竹取物語絵巻」、「鳥獣人物戯画」、「伴大納言絵詞」と並ぶ日本四大絵巻物。

平安時代末期の作品で、日本の国宝に指定されている。
また、連続した絵での物語の描写のされ方が、鳥獣人物戯画と同じく日本の漫画文化のルーツとされている。








信貴山縁起絵巻は、
「飛倉」の巻、「延喜加持」の巻、「尼公」の巻の三巻で構成されている。(写真のはミニチュアの飛倉の巻)
どの話にも命蓮上人が主人公として登場する。




 
スペルカードの元ネタにもなっている信貴山縁起絵巻。





飛倉の話は、
托鉢(生活に必要な最低限の食糧などを乞い、信者に功徳を積ませる修行)を嫌がり、鉢を米倉に隠したあさましい長者を、
命蓮が「空を飛ぶ鉢の奇蹟」によってい戒める、という話。


延喜加持の話は、
命蓮の祈祷によって醍醐天皇の病気が全快、妙蓮の法力の強さを物語る話。


尼公の話は、
命蓮の姉、尼公が弟を訪ねて信貴山でめぐりあい、一緒に暮らすことになる、という話。

(この尼公が東方星蓮船の6ボス、聖白蓮のモチーフ)


 


*・*・*


「朝護孫子寺」の名は、
この信貴山縁起絵巻の主人公、命連に関係している。

平安初期に成立した歴史書、「扶桑略記」には、930年(延長八年)、命蓮は醍醐天皇の病気を治すため、
京におもむき、加持祈祷をしたとの記録がある。
寺伝によると、その霊験があらたかだったので、「朝廷を子々孫々にわたり守護せよ」という意味の寺号「朝護孫子寺」を賜ることとなった、という。


延喜加持の巻で神秘的に描かれた話と同じようなことが実際に起きていたのである。



命蓮は信貴山の中興の祖と呼ばれている。
命蓮が若いころ、信貴山に入山したときには、信貴山には毘沙門天像を安置した円堂ひとつしかなかったという。
命蓮は荒廃した寺に庵を結び、修行を重ね、いつしか仲間も増え、堂も六つに増えたとか。

命蓮の篤い信仰心や人徳が語り継がれていくうちに、「空を飛ぶ飛鉢」や「護法童子」の伝説が生まれたのではないだろうか。



信貴山縁起絵巻の飛倉の巻は空を飛ぶ鉢を追って、米俵が数十俵、空を飛んで行く・・・・というシーンがあるのですが、
その描写はさならがUFOのキャトルミューティレーション。

星蓮船のベントラーアイテムを集めて巨大UFOを出現させてアイテムを吸収させる様子のモチーフにもなっているかもしれませんねー


小学館の「アートセレクション 信貴山縁起絵巻」は手に入りやすくて入門用におすすめー





紋にも蛇と鉢のモチーフがー






頂上からの眺めがすごかった!!


 


 










そして下山する







多宝塔
 










本堂


















 
霊宝館では信貴山縁起絵巻の模造品が展示されてました。
本物のほうは奈良国立博物館に保存されてるらしく、時折、こちらのほうでも展示がされているよう。


模造品とはいえすごかった・・・・・よくあれだけの全長のある絵を描こうと思ったもんだ(撮影禁止だった)




 
コミカルな寅







命蓮塚。開山堂の裏にある。


開山堂のおばちゃんがすごく説明熱心で色々質問してたら
「あんた命連さんのファンか」と言われたので「はい」と答えてしまったら小一時間信貴山の歴史を語ってくれました。
あとおばちゃん的な、信貴山縁起考察なんかも面白かった。


史実の命連上人にもお姉さんがいたようで、絵巻での尼公の話もあながち作り話ではないらしいとか。
当時は女性軽視の時代だから女性の名は歴史に残らないことが多いのだが、(墓も作られないことが多い)
この命蓮上人の塚と同じ場所に妙蓮のお姉さんの尼公も眠っている・・・・というような説明をしてくれました


 


 


 
この土の下に尼公も命連と仲良く眠っているんですね・・・・・








飛倉。





というわけで信貴山 朝護孫子寺でした。

全部まわりきれなかったけど、それでも4時間くらい観光。
ゆっくり見て廻りたい人はもっと多めに時間配分したほうがいいかもー








*・*・*


信貴山 朝護孫子寺 

奈良県生駒郡平群町信貴山


アクセス
●JR・近鉄「王寺」→ 近鉄「信貴山下」→(奈良交通バス約10分)→「信貴山」
●JR・近鉄「王寺」→(タクシー4km 約13分)→「信貴山」
●近鉄「信貴山口」→ ケーブル「高安山」→(近鉄バス約10分)→ 「信貴山門」





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