瞞着川 かっぱ村祭り
2008/06/22、地元の道の駅にて『かっぱ祭り』なるものが開催される、と聞き、
こりゃあ、にとり好きとして行かなきゃなるまい、というよくわからない理由で行ってみた。
河童の名所は上高地だけじゃねえー
いや、河童ゆかりの地なんて全国的にあるんだけどな!!
*・*・*
「カッパ」は全国的に分布するといわれているが、正確には『カッパ』ではなく『カッパに類する妖怪』といったほうが正しい。
『河童』という名前は関東地方など一部の地域で使われていた名前にすぎず、
それぞれ土地ごとに名前があり、またその特徴も違っている。
北海道ではミンツチカムイ、シリャマイヌ、
東北ではメドチ、カワラゴ、
関東ではカッパ、カワタロウ、
中部や北陸ではカースッパ、スジンコ、カブソ、
近畿ではガタロ、コボシ、
中国や四国ではエンコウ、ゴウゴ、シバテン、
九州ではヒョウスベ、カオーラ、
沖縄ではキジムナー・・・・・
身体的特徴や性質が土地によって異なる場合があるので、
これらをすべてカッパと呼称するのは都合が悪いといえる。
たとえば沖縄の「キジムナー」は頭に皿などなく、本土のカッパとは著しい相違点があるので地元ではカッパと認識されない。
高知での伝承にある「シバテン」に至っては水辺に生息する子供のような妖怪ではあるが、漢字では『芝天狗』と書くから名称だけなら天狗の仲間だ。
しかし、「 『水辺に生息する』、『子供のような』、妖怪 」として
「カッパに類する妖怪」として分類される。
土地ごとに語られていた河童に類する妖怪たちが、
『カッパ』という名前で一くくりにされたのは近代の書籍やTVなどのメディアが大きく関与している。
漫画や近代の書籍などで作られたカッパのイメージが全国的に広められると、
カッパに類する妖怪たちは急速に姿を消し、全国的に均一なカッパのイメージだけが伝承されていくことになった。
本来ならばメドチはメドチだし、キジムナーはキジムナー、シバテンはシバテンなのである。
民間伝承がゆがめられて語られていく、ということが幻想生物を減らしていっているような気がしてならない。
*・*・*
ちなみに地元の『だまし川』はカッパが出るという伝承のあった川。
かの加賀の前田利家もこの土地のカッパにだまされたという伝説があるくらい
道の駅。
この日の天気は霧雨で。まぁ、カッパが喜びそうな天気ではある
ステージで地元の子供の踊りとか、和太鼓とか演舞があったみたい。
行くの早すぎて見れなかったけど
かっぱっぱ
かっぱっぱ
にーとリー
とりあえず腹が減ったので昼飯でも食うか・・・・
鯰の蒲焼き!そういうのもあるのか!!(画像:孤独のグルメ)
食われる鯰
河童ラーメンを食おうか、と屋台に並んだところで緋色さんと遭遇。
自称「キュウリの人」だからね、当然だよね(えー
はたして河童ラーメンとは!!
目の前でキュウリが氷と一緒にミキサーにかけられる
え、氷とキュウリだよ?
普通あったかいラーメンだと思うじゃん
冷麺だったら『かっぱ冷麺』にするべきじゃん
河童ラーメン 500円
すげー緑色
とりあえず食べてみる
目の前ですでに食べてた緋色さんが苦笑してました
これはないだろ、キュウリの味しかしないんだよ!!青臭いし
普段よく行く地元のラーメン屋の屋台だっただけに軽くショック
とりあえず口直し口直し
頭痛くなりそう
そっか、ここはかっぱ村でした。
人間の私は身も心もカッパにならないとダメなんですね、とムリヤリ心に言い聞かせる
他にも河童巻き、かっぱたこ焼き、かっぱお好み焼きなんかがありましたがッ!!
せっかくだから俺はこの『かっぱビール』を選ぶぜ!!
私にとってはまさにお化けキューカンバーでした。
*・*・*
かっぱ鎮魂碑序幕式
ちなみに『だまし川』とは画家の棟方志功が名づけた名前。
前述の加賀の前田利家がカッパにだまされ、一晩中歩きとおしたという話を聞いて「だまし川」と名づけたそう。
川の散策ルートには棟方志功の版画のレリーフの石碑が13箇所に設置してある。
なかにはカッパの版画も。
歩いてみる。地元だけどここらを歩くのは初めて。
祭りの今日は人力車でだまし川の散策コースをまわることもできたようで。
けっこう狭い川だけど本当にカッパがいたんだろうか、と思ってしまう
渕がアスファルト舗装された川にかつての幻想生物がいる気配は、ない。
口笛で「芥川龍之介の河童」を口ずさみながら歩いているとせつなくなってくる・・・・
河童の案山子がある場所でUターン。
この河童の案山子、夜に見たらすげー怖いと思う
そして来た道を戻り、『かっぱアイス』を購入して帰宅。
これはひどいオチですね
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